ネコロスです。
私も風刺まんがを時々描くのですが、とっても難しいです。
ともすれば、批判的な内容だけで、笑いのかけらもないような漫画になってしまうためです。
今日は風刺漫画のあり方について考えていきたいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。
風刺とは
そもそも風刺ってどういう意味でしょうね。
wikiにはこうあります。
「風刺(ふうし、仏: satire, 英: satire)とは、社会や人物の欠点や罪悪を遠回しに批判すること」
なるほど。
直接的ではなく遠回しに批判すること、とあります。
かならずしも「笑い」につなげる必要あり、とは描かれていないようです。
風刺まんがのあり方とは
さて、前項であげたのはあくまで「風刺」。
これが「風刺まんが」となれば、すこしテイストが変わってきますね。
明確な定義はないのですが、私は「オチで読者を唸らせるか、笑わせるか」が重要ではないかと思います。
つまり、あることを遠巻きに批判しながら、読者から一本取らないといけない。
非常に高度なまんが表現であることが伺えます。
風刺まんが力を鍛える
風刺まんが力を鍛えるには、風刺に触れる必要があります。
当たり前ですね。
ただ、日常を普通に過ごしているだけでは、なかなか風刺にめぐり逢いません。
そこで、私の考える「風刺力が高い作家」さんをご紹介したいと思います。
まず最初がいしいひさいちさん。
ジブリの「となりの山田くん」の原作者といえば知っている方もいるでしょうね。
この方のまんがはとにかくエッジが立っていて素晴らしい。
「これぞ風刺まんがだ」と唸るような作品には、学びしかありません。
次にご紹介するのは、まんが家ではありませんが、風刺の鬼才といえる方。
星新一さんです。
ショートショート(とても短い短編)の大家であるため、まんがとも親和性が高いです。
とはいえ私もたくさん作品を読んだわけではないのですが、小学校のときに読んだ「きまぐれロボット」は私のバックボーンの一つです。
どちらの作家さんも、自分が作品の方向性に迷ったときにたちかえりたい、お手本にすべきお二人です。
まとめ
あらためて、風刺ってほんとに難しいなと思います。
だれが憎むべき対象に「バーカ」といえば、それは読み手の一部は笑うかもしれませんが、風刺ではありません。
遠巻きに批判し⇢笑いや驚きにつなげる
この工程がとても大事なのですね。
風刺力、私もまだまだ鍛える必要がありそうです!